ソロモン文庫 その5

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ソロモン戦域に関する書籍や資料の紹介です。
 
『鎮魂ガダルカナル島』 山本 一 著 昭和52年 八重岳書房
 
前回に引き続き、「熊大隊」に関わる書籍のご紹介です。
 
一木支隊第二梯団本部付であった著者は、川口支隊総攻撃に「熊大隊」の一員として参加した陸軍中尉です。
 
ガ島戦において、第二師団・川口支隊が共に総攻撃を敢行するも飛行場の奪回は叶わず、後続部隊も上陸したものの、補給が続かない持久戦となり、遂にガ島撤退作戦が発動されるに至ります。
 
この撤退作戦で、「熊大隊」は「松田部隊」と名を変え、総後衛部隊として作戦実施に当たりました。
 
山本中尉は「とても撤退が成功するとは思えない」と考えていましたが、大本営参謀・山本筑郎少佐が松田部隊長の参謀として指揮を取り、切れのある命令を次々と発していきました。
 
ガ島撤退作戦を実施した山本筑郎少佐の副官として、重要な役割を担った山本中尉の貴重な記録です。
 
ソロモン文庫5
『鎮魂ガダルカナル島』 山本 一 著 昭和52年 八重岳書房