令和元年度 ガダルカナル島 慰霊巡拝の旅〈実施報告〉

  活動報告

 令和二年一月二十五日 (土)より三十日(木)まで、三泊六日間の行程で当会主催によるガダルカナル島(以下ガ島)慰霊巡拝を実施いたしました。今次巡拝団は、会員、非会員合わせて十七名の参加となりました。行程及び概要についてご報告いたします。

 

第一日目 十八時
 成田空港集合、ターミナル四階レストランにて結団式及び全体説明。ニューギニア航空機にてポートモレスビー経由ガ島へ。

 

第二日目 十一時ガ島着
 ポートモレスビーでの乗り換え時間がさらに短縮されたため、接続が良く、おそらく今回が最も短時間でガ島に到着したのではないか。小休止の後に「川口支隊鎮魂碑」にて読経供養。キタノメンダナホテルにて夕食、Y・SATO先生及びご子息のヨシユキさんにご挨拶いただく。

 

第三日目
 ルンガ飛行場滑走路見学、「一木支隊奮戦之地」において読経供養、イル川河口付近を見学。中華系企業が土地を買収したものの障碍なく通過。
 ムカデ高地「第二師団慰霊碑」にて読経供養。予定した中華食堂が臨時休業のため、急遽、隣の中華風ソロモン料理スタンドにて昼食をとる。
「アウステン山平和祈念公苑」にて、都城市祐国寺ご山主である久峩良修団員を導師として慰霊法要を執行する。ここで、事前にご要望があって分派していた一木支隊将校斥候隊のご遺族である松本博道団員と合流。松本団員はフランシス君を伴ってコリ岬に行き、お一人で慰霊を行った。
 続いて「バラナ村」を訪問。村民を集め友好親善式を実施、ウィリー村長・崎津挨拶。とくに今回は村民に対し日本側の遺骨帰還事業の現況説明を行う。日頃の活動協力への謝礼として米十俵などの食糧、子供たちへのお菓子を贈呈。遺留品見学ののち「岡部隊慰霊碑」、そしてピーター村長の墓前にて拝礼をした。車両移動の後、「米軍慰霊碑」にて拝礼。夜は当会指定のホニアラ・カジノ・ホテル内の中華レストランにて食事。

ルンガ飛行場記念撮影

(ルンガ飛行場にて記念撮影)

 

 

第四日目
 ビル村戦争博物館とカミンボ撤退地点を見学。ここでは二回目のご参加となる千代団員と長嶋団員にご説明や引率をお願いし、ご尽力いただいた。
 次にタンベア「第二師団慰霊碑」において読経供養、涙雨が降る。続いて「鬼怒川丸」座礁地点において長嶋団員のお祖父様に対し慰霊法要を行う。執行後、長嶋団員は水着になり「鬼怒川丸」まで献花をしに泳いで行き、わずかな時間ではあったが亡きお祖父様を偲ばれた。
 時間が押す中「丸山道入口」を見学。最後にコカンボナ村の当会慰霊碑にて慰霊法要を営んだ。

 

第五日目
 ソロモン海に向かい海軍部隊の英霊に拝礼。ガ島発~香港着。

 

第六日目
 香港発~六時半に成田着。

 以上の行程にて、大変慌ただしい強行軍となりましたが、皆様ケガや病気などもなく、各慰霊の地にて真摯かつ涙ながらにご参拝され、ときには歓談も交えつつ、無事に巡拝の旅を終えました。
 なお、昨年同様、ポートモレスビーから香港を経由しての帰国となりました。香港空港では降機直後に、新型コロナウイルス対策として全員マスクの着用を事務局からお願いし、また小まめな手洗いを励行しました。道中、それぞれの局面において、多大なご協力とご配慮、ご理解をいただいた巡拝団員の全ての皆様に深く感謝申し上げます。

 

 また、費用、日数の面から、なかなかブーゲンビル島方面の慰霊巡拝の催行が叶いませんが、当会の根幹である慰霊巡拝、少なくともガ島方面は、事務局として行程の鋭意工夫と安全に配慮しつつ、継続してまいります。

 

(総務委員長)